「運動が出来ない、もしくはやらない子供が増えている」と近年と言われていますが、運動といっても様々な運動があります。
かけっこなどの走ったり、飛んだりする基本的な動きの運動もあれば、ボールを投げたり蹴ったりするなどの技術を伴う動きなど色々な運動があります。
子供の運動の成長に欠かせない、運動ピラミッドについてお話しします。
運動ピラミッド
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運動には大きく分けると3つの段階があります。
基礎的運動
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一番下の部分には「基礎的運動」が入ります。
ここには姿勢制御運動(立つ、寝る、回るなど)や移動運動(歩く、走る、跳ぶなど)が含まれます。
コーディネーション運動
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次の段階に来るのが「コーディネーション運動」です。これは、操作運動(投げるや蹴る)のように、脳と体の連携を伴う動きのことを言います。
スポーツ競技
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三角形の頂点には「スポーツ競技」が当てはまります。さっかーやバレエなど、その競技に必要な様々な動作などが合わさる事が多く、難易度も上に行くほど難しくなります。
この運動ピラミッドの観点では、土台となる基礎的運動が正しく行えていないと、次のコーディネーション運動やスポーツ競技に進むと様々な問題や支障が出てくる事が多いです。
その為、まずは土台となる基礎的な運動を正しく行う必要があります。
子供の体力低下の背景
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学校体育ではこのピラミッドでいう、コーディネーション運動からスポーツ競技までの部分を行います。しかし、1985年を境に運動能力のピークが下がってきています。
この頃には自由に遊べる公園や、外遊びが主流でした。庭や自然の中を駆け回ったりして、基礎的運動は誰に教わらなくても自然と身に付ける事が出来ていました。
現代では、そのような環境が少なくなり、ゲームや塾などの時間が増え、外で遊ぶ時間が減っています。その為、歩くや走るといった基礎的な運動の能力は低下する一方です。
現代の子供達
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基礎的な動作を身につける事無く育ってしまった子供に、いきなりコーディネーション運動やスポーツ競技をやらせたらどうなるでしょうか。
当然、速く走ったり上手にボールを投げたり蹴ったり出来ないかと思います。現代は、まさにそんな子供が急増している状況です。
基礎的な運動を再度見つめ直し、運動が苦手な子供でも効率的に体を動かせるようになり、身体能力を向上させます。
スポーツを行なっている人は、基本的な動きをおさらいする事でよりスポーツ競技の向上になります。
今一度、基礎的な部分から見直してみましょう。